朝晩めっきり冷え込む季節になりました。
冷たく乾燥した空気により、のどがチクチク…声がカスカス…そんな方も増えているのでは思います。
「話すこと」や「声」をお仕事にしていらっしゃる方は、しっかりケアしていきたい季節ですよね。
今回ご紹介するハーブは、のどをいたわり、風邪予防にも効果的なのもの。早めの予防と対策で寒い季節も元気に過ごしましょう。
目次
のどが痛む仕組みとは？
人の喉や気管支には、空気の中の異物が肺まで届かないよう守る「線毛」が備わっています。「線毛」は寒さと乾燥にとても弱くそれらが傷ついてしまうことで、のどに痛みを感じるようになります。
傷ついたり脱落してしまった線毛が回復するには、３週間〜１ヶ月を要するとも言われているため早めの予防と対策が大切です。
「のどの調子がおかしいな…」と感じたときは、冷たい食べ物や飲み物はなるべく避けたほうが良いでしょう。これからご紹介するハーブはぜひ温かいティーやスープにして取り入れてみてください。
のどに有効なハーブ３つ
はちみつジンジャー
簡単に作ることができるハチミツジンジャーは、この時期に常備しておきたい最もおすすめの方法。
生姜には抗菌・痛みを緩和する物質が含まれており、粘膜を保護するハチミツと掛け合わせることで、のどの痛みを和らげながら症状の悪化を防いでくれます。
ジンジャーティーの作り方
【１】薄く切った生姜に覆いかぶさるくらいたっぷりのハチミツ加える
【２】冷蔵庫で一晩寝かせるとシロップの完成
【３】お好きな濃さになるようお湯で割ればティーの出来上がり
レモンや抗菌作用の強いタイムというハーブを加えるのもおすすめ◎
私は毎日、声がカスカスになりながら授業を行なっているので（笑）、この時期は職場に常備しているほど手放せないものになっています。
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マロウブルー
和名はウスベニアオイ。
マロウには粘液物質が豊富に含まれており、のどをやさしく保護する作用があります。
夜明けのブルーと表現されるほど綺麗な青色になるのが特徴で、見た目の癒し効果も抜群。
レモンを加えると紫〜ピンク色に変化するのもまた面白く、見ているだけで心まで元気になるハーブです。
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花の部分を使うため強い香りはさほど感じられませんが、その分どなたにも飲みやすいティーです。カモミールとブレンドすると、見た目も華やかで風邪予防にも最適なワクワクする１杯になりますよ。
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ネトル
ネトルは全身の粘膜に有効とされる成分が含まれていますが、特に鼻からのどまでの上気道の粘膜に親和性があります。
単体では少し飲みにくいと言われているネトルですが（海藻のような味…と表現されたりします）スープにするとぴったり。イギリスでは風邪のひき始めに、庭で摘んだネトルでスープやリゾットを作る風習があるそうです。
買ってみたけどやっぱり苦手…という方は、ネトルティーでうがいをするだけでも効果が期待できるので、ぜひトライしてみてください。
体内の乾燥を防ぎながら潤すことが大切
「乾燥を防ぎながら、しっかり潤すこと。」この２つが秋冬を健康的に過ごすカギになると思います。
ハーブの力を借りて、体内の乾燥を未然に防ぐだけでも十分ですが【体を潤す食材】も取り入れてダブルのケアができるとより効果的です。
中医学の世界では、白い食材は体を潤すと言われています。
特に大根・レンコン・山芋・ナシ・白キクラゲ・白ゴマ・豆乳など、旬のものを積極的に取り入れると良いそうです。
気持ちに余裕のある方は、無理のない範囲で取り入れてみると良いかもしれません。
おわりに
今日は「のどにやさしいハーブ」というテーマでご紹介しました。
もちろんのどだけでなく体全身に良い効果をもたらしてくれるのですが、私たちの体は【ホメオスタシス】といって体内のバランスを保つことを第一に機能しています。
ですので、ちょっと自分に必要なものに気づき取り入れてあげることで、その栄養素をもっとも必要としている部分へ届けてくれる仕組みになっているんですね。
人が本来持つ治癒力を引き出すというのは、こういうことの積み重ねなのかなと感じたりします。
これからますます寒くなる季節ですが、無理せず！自分にやさしく！元気に過ごしましょうね。
